しま(読み)シマ

デジタル大辞泉 「しま」の意味・読み・例文・類語

しま

[接尾]
名詞その他状態を表す語に付いて、そのようなようすであることを表す。さま。
「思はぬに横―風のにふふかに覆ひ来ぬれば」〈・九〇四〉
時日を表す名詞に付いて、早々の意を表す。
正月―から馬だの牛だのと引き連れて」〈滑・浮世風呂・三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「しま」の意味・読み・例文・類語

しま

〘接尾〙
① 名詞、その他、状態を表わす語に付いて、そのような様子であることを示す。さま。
続日本紀‐天平勝宝元年(749)四月一日・宣命「父がかく斯麻(シマ)にあれと念ひておもぶけ教へけむ事」
② 時日を表わす名詞に付いて、早々の意を表わす。
咄本・鹿の巻筆(1686)五「いかにおやぢじゃとて、正月しまに叩かしゃるは」
③ 動詞の連用形に付いて、そうしながらの意を表わす。
※咄本・吟咄川(1773)髪結「いいゑおまへにかわせますと言しまはなをうはそぎにそがれた」

しま

〘名〙 傘の中骨のこと。傘の骨と柄をまとめるろくろ
※応永本論語抄(1420)為政第二「唐笠の軒がまはれば、嶋もつれてまわる所をば、不去」

しま

〘名〙 =しじま
花鳥余情(1472)四「しまと云ふは、しじまなり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「しま」の読み・字形・画数・意味

】しま

三ケ月の喪服

字通」の項目を見る

麻】しま

大麻

字通「」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android