くたばる

精選版 日本国語大辞典 「くたばる」の意味・読み・例文・類語

くたば・る

〘自ラ五(四)〙
① やせおとろえる。衰弱する。また、ひどくつかれる。〔観智院本名義抄(1241)〕
蟹工船(1929)〈小林多喜二〉一「長げえことくたばるめに合はされるんだ」
② 死ぬことをののしっていう語。
評判記・吉原すずめ(1667)上「此身はししてもくたばりても」
赤痢(1909)〈石川啄木〉「月々三両せえ出せば、死(クタバ)るまでも置いて遣(や)べえどら」

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デジタル大辞泉 「くたばる」の意味・読み・例文・類語

くたば・る

[動ラ五(四)]
非常に疲れる。衰弱する。へたばる。「働きすぎて―・る」
死ぬ」をののしっていう語。「あいつもついに―・ったか」
[類語](1ばてるへたばるへばるへこたれる伸びる顎を出す精も根も尽き果てるグロッキーくたっとぐたっとくたくたぐたぐたぐだぐだぐったりうんうんふうふうへとへと奄奄えんえんよれよれげんなり/(2逝く亡くなる没する果てるみまかる瞑する死ぬ死する眠るたおれる事切れる先立つ旅立つ死去する死亡する死没する物故する絶命する絶息する永眠する瞑目めいもくする逝去せいきょする長逝ちょうせいする永逝えいせいする他界する昇天する往生おうじょうする落命する急逝きゅうせいする急死する頓死とんしする横死する憤死する夭折ようせつする夭逝ようせいする息を引き取る冷たくなるえなくなる世を去る帰らぬ人となる不帰の客となる死出の旅に出る亡き数に入る鬼籍に入る幽明さかいことにする黄泉こうせんの客となる命を落とす人死に物化まか絶え入る消え入るはかなくなる絶え果てる空しくなる仏になる朽ち果てる失命夭死臨終ぽっくりころり突然死即死

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