いびる

精選版 日本国語大辞典 「いびる」の意味・読み・例文・類語

いび・る

〘他ラ五(四)〙
① 弱い立場にある相手に、精神的または肉体的な苦痛を与える。いじめる。さいなむ。
洒落本遊子方言(1770)更の体「『何にもせ、ちょッと、おきなさい』『よく、いびりなんす』」
無理をいって困らせる。ねだる。
黄表紙・長生見度記(1783)「ねね様のべべを五つ縫って下されといびれば」
③ あぶる。焼く。また、ゆでる。〔文明本節用集(室町中)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「いびる」の意味・読み・例文・類語

いび・る

[動ラ五(四)]
弱い立場の人をいじめて苦しめる。しいたげて苦しめる。「新人を―・る」
無理を言って困らせる。せがむ。ねだる。
「又おとっさんを―・るだらうから」〈人・娘節用・後〉
あぶる。焼く。
「灰ニ―・ル」〈和英語林集成
[類語]いじめるさいなむなぶる虐げる切りさいなむ虐待迫害

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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